風水の研究とその歴史

風水の起源

略称風水節、地理説とも言います。都城、寺、住居、墓などを築造するに当たって、災禍を追い払い、幸福を呼び込む地相を判断する理論であり、これを堪興(堪は天道、興は地道)、または地理とも言います。これらを研究する者を風水家(または風水先生)や堪興家、陰陽家などと呼びました。
彼らは、方位を青龍・東、朱雀・南、白虎・西、玄武・北の四つに分け、全ての自然はこれら四体の動物を象徴するものとし、どれを主とするのかはその場所や風水によるもの、水によって地中の生気が妨げられたり、風によって吹き飛ばされたりしない場所を山川の形態を見て探し出しました。その地へ住居を建てたり墓地として利用した際、子孫はその生気を受けて富貴福寿を得ると説きました。この様な風水による自然現象とその変化が人間生活の幸福に深く関わっているという考えは、すでに中国では戦国時代末期から始まり、その後に陰陽五行の思想や讃緯説と交わり、前漢末から後漢に掛けて人間の運命や禍福に関する各種予言説を作り出しました。さらに初期道教の成立によって再び体系化されたという歴史があります。

陰陽五行思想

陰陽

陰陽の原理はとても奥が深く、難しいものです。ここでは人の体を例にしてご説明していきます。

風水では、男女を陰陽の強弱の違いと区別します。男女どちらにも陰陽の要素はあるのですが、心と体の陽性の要素がより強く現れたのが男性、逆に陰性の要素がより強く現れたのが女性とします。ここで重要なことは、陰陽が物事の相対的概念を示しており、絶対的概念ではないということです。万物はそれがおかれている状況に応じ、ある時は陽として、またある時は陰として現れます。たとえば男女の対比でいえば男性が陽、女性が陰ですが、男同士の対比の場合、より能動的・攻撃的・昇進的な方が陽となり、体つきが筋骨隆々としている方が陰となります。また、日中の太陽の下での蝋燭(ろうそく)の火は陰となりますが、真っ暗闇のなかの蝋燭は陽となります。

風水で扱う『気』にも、陽の気と陰の気があります。男には女が、女には男が必要なように、陽の気だけでも陰の気だけでもだめなわけです。私たちの心身にも住む家屋にも、『陽』と『陰』の気を両方うまく取り入れることが必要です。

能動的 受動的
攻撃的 防衛的
昂進的 鎮静的
前進 後進
右への運動 左への運動
上への運動 下への運動

五行

五行とは、木火土金水の五つですが、万物を成り立たせている「気の五つの機能」であるといえます。五行を森羅万象に例えると、下表のようになります。

  五行
陰陽 陰陽半々
長方形 三角形 台形 不規則
季節 土用
方位 東、東南 北東、南西 西、北西
八卦 震、巽 艮、坤 兌、乾
神獣 青龍 朱雀 白虎 玄武

五行の相互関係

さて、五行相互には『相生(そうじょう)』と『相克』の二種類があります。
相生関係は、順時発生していく循環の様相を表生ています。木はよく燃えるから火と相生、火は木を燃やして土となるから土と相生、土は凝固して金属になるから金と相生、金は溶解して気体になるから水と相生、水は草木を青々とさせるから木と相生です。
もう一方の相克関係となるのは、木は土中の養分を吸い尽くすため土と相克、土は水をせき止めるので水と相克、水は火を消すので火と相克、火は金属を溶かすので金と相克、金は木を切り倒すので木と相克になります。
この相性関係を基にして、家屋に相生がいいインテリアを、方位に相生がいい装飾品やカーテンの色等を鑑定していきます。

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